『アート・オブ・スペンディングマネー』感想|お金は「チケット」。貯めるだけでは幸せになれないと気づいた

資産形成

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結論:『アート・オブ・スペンディングマネー』は、「お金をどう増やすか」ではなく「お金をどう使うか」を考えさせてくれる本でした。読んで気づいたのは、お金はサービスを受けるためのチケットでしかなく、貯め込むだけでは幸せになれないということ。そして、何にどれくらいお金を使いたいかがわかっていれば、お金をもっと自由にコントロールできるということです。

このブログでは、インデックス投資を中心とした資産形成の記録を毎月公開しています(投資の記録まとめ)。「増やす」ことばかり考えてきた筆者にとって、「使う」側から人生を考えるきっかけになった1冊です。

本の基本情報

書名アート・オブ・スペンディングマネー 1度きりの人生で「お金」をどう使うべきか?
原題The Art of Spending Money: Simple Choices for a Richer Life
著者モーガン・ハウセル(訳:児島修)
出版社ダイヤモンド社
発売日2025年11月19日
価格1,980円(税込)
※出版社の発表をもとに整理。価格は発売時点のもの。

著者のモーガン・ハウセルは、世界的なベストセラー『サイコロジー・オブ・マネー』の著者です。本書はその続編にあたります。

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読んで気づいたこと①:幸せの感じ方は人それぞれ。だからお金の使い方も人それぞれ

何に幸せを感じるかは、人によってまったく違います。だからこそ、お金の使い方にも「正解」はなく、人それぞれでいい。本書を読んで、そのことをあらためて意識しました。

他人と比べて「もっと節約しなきゃ」「あの人みたいに使わなきゃ」と考える必要はありません。自分が好きなものに、自分が納得できる使い方をする。その積み重ねで、自分だけの人生という「アート」を作っていく。タイトルの「アート」という言葉には、そんな意味が込められているのだと受け取りました。下記に私が最近お金を使った項目などを記載しております。

項目費用お金を使ってよかった理由
筋トレ(ジム)月約5,000円ボディメイクが楽しく、扱える重量が増えることで成長を実感できる。健康的な体づくりにつながり、将来的な健康寿命の延伸やアクティブな生活にも役立つと感じている。
ロードバイク約30万円運動習慣を作るきっかけになった。下半身の強化につながるだけでなく、自分の力で遠くまで走り切ったときの達成感が大きい。美しい景色を見ながら走る時間は特に幸せを感じる。
食事月約5万円栄養バランスやカロリーを意識した食生活により、体がすっきりして健康的になった。普段は質素な食事を心掛ける一方で、友人との食事では気兼ねなくジャンクフードを楽しむことで、より満足感や幸福感を得られている。

読んで気づいたこと②:お金はサービスを受けるための「チケット」でしかない

いちばん印象に残ったのは、お金そのものに価値があるわけではない、という視点です。お金は、何かのサービスや体験を受けるためのチケットにすぎません。使われないチケットは、どれだけ貯まっても幸せにはつながりません。

資産形成は素晴らしいことです。筆者も毎月インデックス投資の積立を続けていて、それをやめるつもりはありません。ただ、資産が増えていく数字を見ることが目的になってしまうと、「何のために増やしているのか」を見失いかねません。本書は、その問いを投げかけてくれました。

読んで気づいたこと③:「何にいくら使いたいか」がわかれば、お金はもっと自由になる

何にどれくらいのお金を使いたいかが自分でわかっていれば、お金をもっと自由にコントロールできます。使いたいことがはっきりしていれば、それ以外の出費は迷わず削れますし、逆に大事なことには罪悪感なくお金を使えます。

「いくら貯めるか」の目標だけでは、お金の使い方は決まりません。「何に使いたいか」がわかって初めて、貯めることと使うことのバランスが取れる。資産形成の記録をつけてきた筆者にとって、ここがいちばんの発見でした。

年功序列の日本で、若手はこの本をどう活かすか

年功序列の色が残る日本では、若いうちは収入が少ない傾向があります。使えるお金が限られているからこそ、自分で自分のお金をコントロールすることが大事になります。

お金が少ない中で、どうすれば自分のアートを素晴らしいものにしていけるのか。本書を読みながら、ずっとそれを考えていました。いまの筆者の答えは、次の3つです。

人生を豊かにするための考え方実際に取り入れていること・取り入れたいこと
自分が本当に価値を感じることにお金を使う私は健康づくりに価値を感じるため、筋トレやロードバイク、食事改善に積極的にお金を使っています。これらは単なる消費ではなく、健康や達成感、日々の充実感につながる投資だと考えています。
本当に必要な固定費だけを残し、不要な支出は見直す限られたお金を自分が幸せになれることへ使うために、利用頻度の低いサービスや不要な出費は定期的に見直しています。支出を最適化することで、価値を感じることへより多くのお金を回せるようにしています。
将来への備えと現在の楽しみのバランスをとる積立投資による資産形成は継続しながら、健康づくりや趣味など今しか得られない経験にもお金を使うようにしています。将来の安心だけでなく、現在の満足度も高めることが豊かな人生につながると考えています。

無駄をなくし、自分が好きなものにお金を使い、好きなものを好きなだけできる健康寿命を確保する。それが自分のアートに必要不可欠であると現状認識してます

こんな人におすすめ

  • 資産形成や節約を続けているけれど、何のために貯めているのかわからなくなってきた人
  • 他人のお金の使い方と自分を比べて、モヤモヤしてしまう人
  • 収入がまだ多くない若手で、限られたお金をどう使うか考えたい人
  • 前作『サイコロジー・オブ・マネー』を読んで、お金との付き合い方をもう一歩考えたい人

まとめ

  • 何に幸せを感じるかは人それぞれ。お金の使い方にも正解はなく、自分が納得できる人生(アート)を作ればいい
  • お金はサービスを受けるためのチケット。貯め込むだけでは幸せになれない
  • 何にいくら使いたいかがわかっていれば、お金をもっと自由にコントロールできる
  • 収入が少ない若手ほど、自分でお金をコントロールする意識が大事

「増やす」ことと同じくらい「使う」ことを考える。資産形成を続けている人にこそ読んでほしい1冊です。

免責事項

本記事は筆者個人の読書感想であり、特定の銘柄・金融商品の売買や投資行動を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行ってください。本記事にはAmazonアソシエイトによるアフィリエイトリンクが含まれます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

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