ホロライブに注目した理由
ANYCOLORを調べる中で、にじさんじのライバーたちの魅力に触れ、VTuber業界の構造や競合関係に興味が湧きました。 その中でカバー株式会社のホロライブを知り、技術開発への投資やグローバル展開のスピード感、そしてライバーの個性と世界観の統一感に惹かれました。
ホロライブは、単なる配信者の集まりではなく、ブランドとしての完成度が高く、ファンとの関係性を重視する姿勢が印象的です。 にじさんじが「個性と自由さ」で魅せるなら、ホロライブは「世界観と演出力」で魅せる。そんな違いがあるように感じています。
カバー株式会社の基本情報(2025年現在)
会社名:カバー株式会社”COVER Corporation”
設立:2016年6月13日
所在地:東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー
代表者:谷郷 元昭(代表取締役CEO)
資本金:4.5億円 (2025/9現在)
従業員数:679名(2025年9月時点)
事業内容:VTuber事業(ホロライブ)、IPプロデュース、イベント企画、グッズ販売、海外展開など
公式サイト:https://cover-corp.com/
カバー株式会社の考察(?)
ANYCOLOR株式会社の競合であるカバー株式会社の情報も知っておく必要があると思ったので、こちらも有価証券報告書を確認していきます。
カバー株式会社の有価証券報告書:S100W4H7.pdf
上記のPDFを私なりにかみ砕いてまとめてみます。
事業の概況
- VTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」の運営を中心としている
- 収益源は以下の4つに分類:
- VTuber事業:ライブ配信、動画投稿、イベント出演などを通じたIP展開
- メディアミックス事業:音楽、アニメ、ゲームなどとの連携
- メタバース事業:「ホロアース」などの仮想空間開発
- 海外展開:英語圏・インドネシア・米国拠点などを通じたグローバル戦略
業績の推移
- 売上高:434億円(前年比+約36%)
- 営業利益:80億円(前年比+約29%)
- 営業利益率:約18.4%と非常に高水準
- ※前年比で売上・利益ともに大幅増。3期連続で増収増益を達成しています。
財務状況
- 自己資本比率:約73%(財務健全性が高い)
- 現金及び預金:約120億円(潤沢なキャッシュポジション)
- 財務体質は非常に健全で、自己資本比率の高さと現金保有額の多さが特徴です。積極的な投資余力も十分にあります。
人材・組織体制
- 従業員数:679名(前年比 +157名)
- 平均年齢:32.0歳
- 平均勤続年数:1.6年
- 平均年間給与:約6,000,000円
今後の展望
- Pのグローバル展開強化:米国拠点の本格稼働、ENライバーの拡充
- メタバース事業の収益化:「ホロアース」の正式ローンチとマネタイズ
- 技術投資の継続:XR・AI・配信技術の高度化
- ファンコミュニティの深化:「ホロプラス」などを通じたエンゲージメント強化
- M&A・業務提携の可能性:新規IPや技術獲得を視野に
気になったこと
- ANYCOLOR株式会社と比較して100人以上多く平均年収も100万ほど高い
- マーチャンダイジングの売り上げの伸びに支えられている

配信/コンテンツ・・・配信やコンテンツの売り上げ
ライブ/イベント・・・ライブやイベントの売り上げ
マーチャンダイジング・・・グッズやデジタル商品の売り上げ
ライセンス/タイアップ・・・IPの使用権利の提供
ANYCOLOR株式会社と比較して、グッズやデジタル商品の売り上げに依存している感じがします。
まとめ:動向に注目!
カバー株式会社はANYCOLORと比べて人件費が高く、安定したライバー体制を維持している点が特徴です。一方で、売上の一部がグッズやデジタル商品の販売に依存しており、収益構造には偏りも見られます。株式購入には慎重な姿勢ながら、ライバーの活動や企業のグローバル展開、メタバース事業など今後の動向には注目していきたいところです。
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